ホウキモロコシ、芽が出た後の大事な作業
2014年7月15日
種まきから2週間。ホウキモロコシは大きく成長していました。
土が湿ってゴロゴロで播種機が入らずに皆で手で播いた場所も良く芽が出ていて、種の持つ性質の強さを感じます。
7月13日(日)、お昼から7名(+赤ちゃん1名)で間引き作業のお手伝いをしてきました。間引きという作業はある意味とても残酷で、成長が悪いもの、逆に大きくなりすぎているものを抜き取って均一な成長を促します。畑にしゃがみ込んで前後の間隔をよく見ながら一本ずつ抜いてゆく、根気がいる作業でもあります。上の写真は横山夫妻。長年営んできた作業だけあって絵になるし仕事も早いです。
それに比べて僕たちはヨチヨチノロノロと慣れない中腰でかなりの苦行(苦笑)。。。もし、、、もしですよ、仮に自分がホウキモロコシ作りを引き継いだとして、約10アールのモロコシ畑で這いつくばっての間引き作業(夫婦で丸2日かかるそう)ができるかといえば、答えはNО!無理です。しかし自分も専業農家の端くれなので、「自分だったらどうするか」を常に考えながら作業しています。答えはありますがここではあえて触れません。今年はとにかくご夫妻から学ぶこと。ここに主眼を置いています。長年かけて積み上げられてきた作業体系にはそれなりの理由があると思うし、保存だ継承だと騒ぐ前に、自分たちがやらなければならないことは、まずともに作業をして、そこから生まれてくることを大事にしたいと思っています。
台風の影響で間引きがやや遅れて苗が大きくなってしまったので、間引いた先から管理機で中耕。通常は間引きを早めに行ってから中耕に入るそうです。
休憩時間には、色々と世間話に花が咲きます。えーと、この日は確か、宮子さんの嫁入り苦労話と、有寿さんの健康烈伝と、久慈川のほとりなので、鮎漁大漁話と、えーと、肝心のほうき作りの話が出てこない・・・(笑)
時折小雨がぱらつきましたが、猛暑にさらされることもなく2時間ほどで無事に終了。間引きと中耕を終えた畑を眺める宮子さん。堤防の向こうは関東の清流久慈川です。
今では河合の箒、最後の作り手の横山さんですが、何故今までほうき作りを続けてくることができたのか、僕が密かに感じていることがあります。それは箒を作り手自ら売り歩くという、「宮子さんの営業力」が絶大だったのではないか、ということ(河合の箒はその家のご婦人が自ら行商して歩くという伝統的なスタイルで継承されてきました)。今でいう「産直」を実践してきたわけで、もちろん有寿さんのほうき作りの技術が高いことが前提ですが、毎年年末に宮子さんと会ってほうきを新調するのを楽しみにしている人たちとの絆が箒作りを支え続けてきたのではないか、と考えています。宮子さんと話していて感じる明るさ、前向きな姿勢は、おそらくほうきの行商を通じて深めてきた、「世間の広さ」からくるものではないか?待っている人がいるから頑張れるという、仕事の根本的な「ヨロコビ」を、僕は宮子さんから学んでいます。
さて、間引きが終わり、これからホウキグサは一気に成長するそうです。もう一回、中耕と土寄せを行えば、8月下旬にはあっという間に収穫作業が始まります。ホウキモロコシの穂が出て花が咲く。そのひと時の開花中に一気に穂先だけ収穫→脱穀→釜ゆで。この作業を2日間で行います。
人手がいります。
予定は今のところ、8月23(土)・24(日)の2日間。(天候によって前後する可能性あり)
近日中に詳細をご案内いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。 (布施大樹)
土が湿ってゴロゴロで播種機が入らずに皆で手で播いた場所も良く芽が出ていて、種の持つ性質の強さを感じます。
7月13日(日)、お昼から7名(+赤ちゃん1名)で間引き作業のお手伝いをしてきました。間引きという作業はある意味とても残酷で、成長が悪いもの、逆に大きくなりすぎているものを抜き取って均一な成長を促します。畑にしゃがみ込んで前後の間隔をよく見ながら一本ずつ抜いてゆく、根気がいる作業でもあります。上の写真は横山夫妻。長年営んできた作業だけあって絵になるし仕事も早いです。
それに比べて僕たちはヨチヨチノロノロと慣れない中腰でかなりの苦行(苦笑)。。。もし、、、もしですよ、仮に自分がホウキモロコシ作りを引き継いだとして、約10アールのモロコシ畑で這いつくばっての間引き作業(夫婦で丸2日かかるそう)ができるかといえば、答えはNО!無理です。しかし自分も専業農家の端くれなので、「自分だったらどうするか」を常に考えながら作業しています。答えはありますがここではあえて触れません。今年はとにかくご夫妻から学ぶこと。ここに主眼を置いています。長年かけて積み上げられてきた作業体系にはそれなりの理由があると思うし、保存だ継承だと騒ぐ前に、自分たちがやらなければならないことは、まずともに作業をして、そこから生まれてくることを大事にしたいと思っています。
台風の影響で間引きがやや遅れて苗が大きくなってしまったので、間引いた先から管理機で中耕。通常は間引きを早めに行ってから中耕に入るそうです。
休憩時間には、色々と世間話に花が咲きます。えーと、この日は確か、宮子さんの嫁入り苦労話と、有寿さんの健康烈伝と、久慈川のほとりなので、鮎漁大漁話と、えーと、肝心のほうき作りの話が出てこない・・・(笑)
時折小雨がぱらつきましたが、猛暑にさらされることもなく2時間ほどで無事に終了。間引きと中耕を終えた畑を眺める宮子さん。堤防の向こうは関東の清流久慈川です。
今では河合の箒、最後の作り手の横山さんですが、何故今までほうき作りを続けてくることができたのか、僕が密かに感じていることがあります。それは箒を作り手自ら売り歩くという、「宮子さんの営業力」が絶大だったのではないか、ということ(河合の箒はその家のご婦人が自ら行商して歩くという伝統的なスタイルで継承されてきました)。今でいう「産直」を実践してきたわけで、もちろん有寿さんのほうき作りの技術が高いことが前提ですが、毎年年末に宮子さんと会ってほうきを新調するのを楽しみにしている人たちとの絆が箒作りを支え続けてきたのではないか、と考えています。宮子さんと話していて感じる明るさ、前向きな姿勢は、おそらくほうきの行商を通じて深めてきた、「世間の広さ」からくるものではないか?待っている人がいるから頑張れるという、仕事の根本的な「ヨロコビ」を、僕は宮子さんから学んでいます。
さて、間引きが終わり、これからホウキグサは一気に成長するそうです。もう一回、中耕と土寄せを行えば、8月下旬にはあっという間に収穫作業が始まります。ホウキモロコシの穂が出て花が咲く。そのひと時の開花中に一気に穂先だけ収穫→脱穀→釜ゆで。この作業を2日間で行います。
人手がいります。
予定は今のところ、8月23(土)・24(日)の2日間。(天候によって前後する可能性あり)
近日中に詳細をご案内いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。 (布施大樹)